本編《Feb》 第四章 立待月10(雨月)
『拝啓 芙美夏様』 芙美夏――と、確かに記されたその文字に、酷く動揺した。 流れるような手紙の文字は、由梨江の手によるものだった。時折乱れ、震えている箇所も見られる。初めの一文に目を通すと、芙美夏は震える唇を引き結び、目を閉じた。 気持ちを...
本編《Feb》
本編《Feb》
本編《Feb》
本編《Feb》
本編《Feb》